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Q：2020年は高雄のすべての人々にとって深く忘れられない年でした。当然、その中の一つは普通隊長の1stミニアルバム『愛と勇気』のリリースです。4年の歳月を経て、今年10月末に発売された1stアルバム『普通隊長』は、13曲が収められており、『愛と勇気』の続編とも言える作品です。伝えたい気持ちがたくさんあり、複雑な思いがありますが、このアルバムで伝えたいテーマについて教えていただけますか？

普通隊長の1stスタジオアルバムは2020年にリリースされたミニアルバム『愛と勇気』で、そこには成長の過程が記録されています。青い恋、熱い友情、温かい家族の絆などが描かれています。そして、『愛と勇気』のリリースから現在までの4年間、私たちは兵役を終え、社会に足を踏み入れたという立場の変化を経験するだけでなく、大切な家族を失う痛みや、長年支えてくれた友人を失う悲しみも味わいました。これらは強い愛から生まれた悲しみであり、20代の私たちが命への情熱に打撃を与えました。私たちは「すべての愛と勇気を与えた後、何が残るのか？」という問いを自問せずにはいられませんでした。

普通隊長は結成から間もなく10年を迎え、ついに1stフルアルバムをリリースする機会を得ました。このアルバムを通じて、「すべての愛と勇気を与えた後、何が残るのか？」という問いに答えようとしています。アルバムのタイトルをバンド名と同じ『普通隊長 Captain Ordinary』に決めたのは、自分のアイデンティティやバンドの存在意義を探るアルバムになると考えたからです。

この13曲は自分と対話した後の心境を歌ったもので、私たちがどのようにこの道を歩んできたかをリスナーに伝えたかったのです。アルバムの主題歌の一つである『另一邊的你 Hello From The Other Side』（もう一人の君）にもあるように、このアルバムの全ての曲は「もう一人の君」に向けて書かれています。きっとこのアルバムの中にあなたに捧げる曲が見つかるはずです。このアルバムは「もう一人の君」への手紙のようなもので、その「君」が誰であっても、距離がどれほど遠くても、私たちはもういない人々への最も誠実な感情をこの世界に残したいと考えています。

アルバムを完成させた今、「すべての愛と勇気を与えた後、何が残るのか？」という問いに対する段階的な答えは「寄り添い」であると感じています。アルバムの最後から2番目の曲『打氣歌 The Sound of Captain Ordinary』（応援歌）の歌詞にあるように、「私はあなたのそばにいて一緒に歩いていくよ、心配しないで、時間が証明するから」と言う気持ちが込められています。

Q：『普通隊長』は内面的にも外面的にも、創作から演奏に至るまで、非常に力を入れ、心から取り組んだ作品です。制作チームはどのように構成されたのでしょうか？アルバムの録音や後処理にもかなりのこだわりが見られますが、北口「Patch」剛史さんとのつながりはどうだったのでしょうか？彼の手がけたミックスや後処理の成果には満足していますか？

このアルバムには二人のプロデューサーがいます。まずはアルバム全体の方向性、アレンジ、録音を担当したプロデューサー、滅火器（Fire EX.）のベーシストである皮皮（JC）です。皮皮を選んだ理由は、アルバムの準備段階で私たちの作品がギタリストを中心に作られていることに気づき、そのため音色の選択やグルーヴに少し隙間があったからです。多くのプロデューサーの中で、皮皮は優しく情緒的な『12月の君』から直線的でハードコアな『無力者哀歌』まで、非常に余裕を持ってこなせるミュージシャンであり、彼の音楽の趣味を知らずに私たちは彼をアルバムの総合プロデューサーとして起用しました。

もう一人は、ボーカルのプロデューサーで、社辦スタジオの陳昱誠（Robert Chen）です。Robertは私たちの良い友人で、普通隊長の多くのデモは彼のスタジオで録音されています。制作初期に、Robertが私たちに提案し、普通隊長の初アルバムのボーカルプロデューサーを担当したいと言ってきました。彼が手がけた阿橘や宝島材料行などの音楽を聴き、アルバムの完成度と遊び心を考慮した上で、彼をボーカルプロデューサーに招くことに決めました。

アルバム全体のミックスと後処理を担当した北口「Patch」剛史さんは、火気音楽から推薦されました。滅火器（Fire EX.）やEmpty ORioをはじめ、北口さんは私たちが子供のころから聴いていた多くのバンドを手がけており、例えばenvyやlocofrank、WANIMAなどです。私たちが現在、超豪華にお金を持っている（文化部のおかげ！）という状態を考慮して、私たちは火気音楽を通じて彼に連絡を取りました。プロセスの中で、北口さんの作業は信じられないほど迅速でしたし、方向性の確認時には、彼がいくつかのバージョンを作成してくれてから制作が始まりました。私たちの作品をメロディック・パンクの盛んな日本に送ることができ、トップクラスのミックス技師に任せることができたのは夢のようでした！結果には非常に満足しています。太く直線的な音の中でも、たくさんのディテールがしっかりと表現されていました。興味がある方は、ぜひ火気音楽に連絡してください！

Q：今年9月、普通隊長は初めて海外で日本のバンドと共演しました。「日本の姉妹たちにかっこいいところを見せる」という予想に加え、何か感想や収穫はありましたか？現地のファンの反応は台湾とは異なりましたか？

日本での演奏は収穫が多いとは言えませんでした。観光に費やす時間があまりにも多かったからです！（笑）

今回は、BECKやNANAなどの漫画でしか見ることができなかった風景を見ただけでなく、何よりも私たちがその主役たちの役割を担っているという点が最も違いました（特にお金を払う部分が）。

演奏前の自己紹介や、会場がバンドのパフォーマンスをどれだけ理解しているか、会場周辺のセッティングなど、台湾とは全く異なっていました。どう言えばいいのか、細かいところに気を使っているのはもちろんですが、彼らのスタッフ人数がとても少なかったです。初日の下北沢ではスタッフがたった4人、名古屋では3人しかいませんでした。器材はどこか古びた感じがしましたが、演奏が始まると、今まで私たちが演奏したどの会場とも違う素晴らしい音が鳴り響いていました。

現地のファンはみんなMandarinが上手で、台湾人が8割、共演バンドが1割、残りの日本の友人たちもほとんどが歌詞を研究して一緒に歌っていました。私たちはとても感心しました！

Q：高雄出身で地元の音楽シーンと深い繋がりを持つ普通隊長。新曲『No more beer, no more shots』とそのMVは、百楽門酒館とそのオーナー陳振昌さんへの献呈であるとのことですが、普通隊長と百楽門との深い繋がりや印象的なライブの思い出はありますか？

陳振昌さんは、高雄のバンドを一番サポートしてくれた人だと思います！

私たちが本格的にライブハウスで初めて演奏したのは百楽門酒館でした。17歳か18歳の時で、周りには煙草を吸ったり酒を飲んだりする怖そうな人たちがいた中で、初めて「いいね！」と言ってくれたのが阿昌でした。それから、主唱の佳維は何かあるたびに百楽門に行って梅子コーラや酸辣チキンウィングを頼んでいたんですが、彼は百楽門で一番梅子コーラを注文した人だと言っています。

百楽門で何度もライブをしましたが、私たちが主催するイベントはあまり多くありません。「今日は私の誕生日、軍隊、退役」というテーマのイベント以外では、「守護バンドの幸せ運動連盟」aka護団萌という、ピンクビール（現無菌室）、煙雨漂渺と一緒に共催したイベントが最も印象に残っています。歴史に残るような楽しいイベントで、ダンスから選挙まで盛りだくさんでした！人生のうちにもう一度開催できたらいいなと思います。

Q：『普通隊長』アルバムでは、擊沈女孩のギタリスト兼ボーカリストのJonと女性シンガーの阿橘が参加しています。12月に開催されるデビュー以来最大規模の単独公演について少し内容を教えていただけますか？また、公演前のメッセージもお願いします。

今回のイベントの規模は本当に人生で初めてのことです。こんなに複雑で慎重に準備されたことはありませんでした。練習に必死に取り組むだけでなく、さまざまな行政作業が密に話し合われていました。照明デザインや周辺グッズデザイン、ステージ演出、サプライズゲストなども含まれています。私たちは本格的な直線的なパンク演奏を基盤に、普通隊長が結成してから今までのすべての養分を演出に盛り込んでいます。この公演を観た人が「爽快だ」と感じるのは基本的な設定で、普通隊長のエネルギーをしっかりと観客に伝え、演奏後は涙目で家に帰るかもしれませんが、絶対に幸せをいっぱいにして帰ることができるようにしたいです！

共演バンドについては、ポスターに「メンバーの同級生」や「メンバーの同僚」と書かれていましたが、共演バンドは最終段階まで秘密にする予定です。しかし、私たちのイベントに来たことがある人は分かると思いますが、毎回来なかった人は後悔しています。

今回の公演では共演バンドに加えて、SHOOT UP管楽部から3人の管楽器奏者が私たちと一緒に演奏します。TAKAO ROCKで特別編成を見た人たちは絶賛しています！でも、私たちの管楽器演奏は一曲だけではありませんので、たくさんの絶賛がついてくることになります！

最後に、上記の内容に加えて、私たちには神秘的なゲストも登場します。本当にお見逃しなく！さもないと、他の人のストーリーを見て驚くことになりますよ！